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kiyo

これなんの話ですか?

こんにちは、ウオッチラボの清です。


では、早速弊社で扱ったウォルサムのポケットウォッチについて、うちの技術者のエースである関に色々お話聞いていきたいと思います。


ー関さん、今日はよろしくお願いします。今回伺う修理品ですが、うちにとっては、なかなか挑戦的な修理内容が詰まってると思います。ジャンル分けすると、修理というよりも、ところどころの作業は修復に近いのかな、と。うちでは、これまでほとんど手掛けてこなかった分野ですよね。

関:そうなんだよね。部品加工であったり、部品制作であったり。アンティークという分野を手掛けようと思ったら付いて回る部分だけど。そういうところは手掛けてこなかったから。残念ながらたまにお客さんがアンティークを持ち込まれてもお断りさせていただいてたから。


ー理想はなんでも直せる修理屋さんですからね。せっかくお客様が持ち込まれた時計はなるだけ断りたくないです。だからこそ、幅を広げていこうっていう話だけはずっとしていて。そんななかでぼくがインスタおもしろいから、関さんも見てみてっていう話をして。それが1年ちょっとくらい前の話で。

関:そうそう。それで、見だしたら一気に火が付いて。世界中の時計師のかたが、色々な作業を公開されていて。YouTubeもおもしろい。それ、そんな風に加工するんだ!?とか、そんな工具あるんだ!?とか、ほんとに勉強になるし、おもしろい。それで、やっぱり見てたらやりたくなってくるんだよね(笑)


ーまさに、”時計修理はもはやエンターテイメントだ”っていう。

関:そんな提言みたいに言われてもわかんないけど(笑)でも、まさに自分にとってはそれで。ずっと通勤の時とかもスマホで色々見倒してるけど飽きなくて。


ー真面目な話、時計修理の技術や作業の幅を広げていくってことは、必然的にそこにはエンタメ要素も入ってくると思ってるんですよ。

関:うんうん。。。うん?


ー例えば、バスケットボールの試合で一番わかりやすく盛り上がるのってダンクじゃないですか。ただ、体格の問題とかで全員がダンクできるわけではなくて。でもダンクができないからってバスケはプレイできるわけですよ。レイアップでゴールしても、ジャンプシュートで決めても同じ2点がゲットできる。そもそも、試合中にダンクを打てるチャンスってそうそうないですよね。でもダンクもできるのであれば、状況によってはそっちのほうが確実な場合もあるわけで。

関:これ、なんの話?


ー野球でいうと、ホームランが打てなくても、地味かもしれないけれど、内野ヒットなりフォアボールなり盗塁なり積み重ねれば点は取れるんですよ。でも、ホームランが打てるならそっちのほうが効率的ですよね。サッカーでいうと、頭上のボールに対して、ヘディングだと厳しいけどオーバーヘッドなら得点のチャンスに結びつけられるっていう状況があるかもしれない。

関:例えばなしなんだよね、大丈夫?


ー時計の修理も同じなんですよ。同じ不具合に対しても色々な作業の選択肢がありますよね。そして、もちろんその引き出しは多ければ多いほど良いじゃないですか。中にはこの不具合を直すなら、この方法しかないっていう状況もあると思うんです。

関:そういうことか。たとえ話下手じゃない?でも確かに、時計修理会社にも色々なスタイルがあって、得意不得意のジャンルがある。これまで、うちは派手なダンクとかホームランとかオーバーヘッドをしてこなかったけれど、そういうこともやっていかないと得点できない状況もあるし、そういうこともできたほうが楽しいよねっていうこと、、、かな?


ーそういうことです。うちもおかげさまでまぁまぁ歴史も積み重ねて、これまでも多種多様な時計を修理させていただいてきましたが、常に現状に満足せず技術をより広く深く追求していこうっていう話ですよ。

関:熱い話だね。すごくいいこと言ってると思う。ありふれた言葉だけど技術者たるもの生涯勉強だよね。その中で遊び心もわすれずに、エンタメ要素を取り入れていければいいね。


ーそうですよ。時にはイチローが外野フライを背面キャッチでとるように。

関:・・・ん?


ー時にはジミヘンが歯でギターをひいたように。

関:そこにはただただエンタメ要素しかないよ!時計の修理にはいらない要素だよ!


つづく。



時計修理

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